コラム一覧>>猫がつける傷を防止したい!床やドア・壁紙などをボロボロにしないためには
猫の爪とぎは本能のため、やめさせるのは難しいです。飼い主が対策をして、部屋を傷から守りましょう。フロアコーティング・ペット用ワックス・カーペットを敷くなど、いくつか対策があります。つかず離れずマイペースな猫はとても愛くるしく、イタズラしてもついつい許してしまう方も少なくないでしょう。しかし、猫特有の動作のひとつ、爪とぎに頭を抱えている飼い主の悩みは尽きません。 猫が爪で引っ掻く場所はさまざまです。買い替え・張り替えできる家具や壁なら割り切れる部分もありますが、ドアやフローリングなど、容易に修繕できない場所への爪とぎは飼い主が対策して、傷をつけさせない工夫をしましょう。 今回は、猫の引っ掻きからフローリングを守る方法を紹介します。ストレスなく猫と快適な生活を送りたい方は、ぜひ参考にしてください。
更新日2023年11月14日
猫がさまざまなところを引っ掻くのは、いくつかの理由があります。すべて本能的な理由のため、飼い主がただ叱るだけでは解決しません。まずは、引っ掻く理由を確認しましょう。
猫は床や壁を引っ掻いて、爪のケアをしています。猫は本来狩りをする動物であり、猫にとって爪は獲物を捕らえたり、自分の身を守ったりするための重要な部分です。 メンテナンスである爪とぎをすると、表面の劣化した爪が剥がれて、内側の鋭い爪が出てきます。猫の爪とぎは、いつでも狩りができるようにと準備するための行為です。
猫の引っ掻く行為は、マーキングの意味もあります。マーキングとは、縄張りを誇示する行為のことで、壁におしっこをかける、頬擦り・頭擦りなどに加えて、爪とぎもマーキング方法に含まれます。猫は、顔や肉球に臭腺と呼ばれる匂いが発生する分泌腺があり、爪とぎをすることで匂いをつけ、自分の縄張りだと主張しています。また、爪とぎをする位置にも意味があり、自分の存在の大きさを主張するために、高い位置を引っ掻きます。わざわざ立って爪とぎをしているときは、マーキングしている最中かもしれません。
猫はストレス発散のためにも爪とぎをします。最近では、猫を室内飼いする方がほとんどです。そのため、家族以外の訪問者や動物病院などへの外出は、猫にとってストレスになる場合もあります。訪問者が帰った後や帰宅したときに、床などをひたすら引っ掻いている仕草は、緊張していた気分を落ちつかせるための行為です。
猫は、飼い主に構ってほしいなどのアピールするためにも爪とぎをします。基本的には飼い主と適度な距離をとって過ごしている猫でも、飼い主とスキンシップをとりたいときはさまざま方法でアピールしてくるので、アピールがあればたくさん遊んであげましょう。 おもちゃを持ってきたり擦り寄ってきたりなど、かわいくアピールしてくれる猫もいれば、注目してほしいためにソファーや床を引っ掻くやんちゃな猫もいます。 アピールでの爪とぎで叱ってしまうと、構ってもらえたと思って繰り返し爪とぎをするようになります。甘えているとわかった際は、そっと距離をとって、やめるのを待ちましょう。 これらのように、猫の爪とぎにはさまざまな理由があります。本能で行っているため、叱って止めさせると猫にストレスがかかります。以下の引っ掻いてできる傷を防止する方法を確認し、飼い主や猫がストレスなく快適に過ごせる空間を作りましょう。
猫の爪とぎは本能のため、飼い主が傷つきにくい工夫をするのが適切です。猫が引っかきやすいフローリングは、コーティングやワックスを塗装したり、マットを敷いたりするなどの対策ができます。
最もメンテナンスが少ない傷防止対策は、フロアコーティングです。フロアコーティングとは、専用の液剤を使用して、床の表面へ塗膜や皮膜を形成するコーティング作業で、塗装や内装工事にあたります。
フロアコーティングは、 フローリングを傷から守れるだけでなく、シミや汚れが付着せず、素材の劣化を抑制する効果もあるおすすめの方法です。 また耐久性が高いため、一度コーティングするとコーティングの寿命がくるまでは特別なメンテナンスは必要ありません。しかし、次に紹介するワックスと異なり、施工費用がかかります。弊社では、猫の引っ掻きなどから床を守るコーティング「優床」をご提案しています。 猫にとってフローリングは滑りやすく走りづらいですが、優床のフロアコーティングなら滑らず、猫が骨折しにくい環境づくりが可能です。 優床フロアコーティングは、滑りにくい防滑性に加えて、耐久性・耐薬品性に優れています。猫が排泄を失敗しても楽に拭き取れるほか、気になる臭いを除去するために中性洗剤やアルコールなどの消毒液を使用してもフローリングには浸透せず傷みません。 優床のフロアコーティングなら、ペットを飼っている家庭の床を傷から守り、衛生的に過ごせる空間づくりができます。
フロアコーティングよりも手軽にフローリングを守りたいなら、ペット用ワックスがおすすめです。ペット用ワックスもフロアコーティングと同じく、汚れや傷からフローリングを守れます。 しかし、フロアコーティングと比べると耐久性が低く、定期的に塗り直すなどのメンテナンスが必要です。 また、ペット用ワックスは、ホームセンターやネットでも簡単に入手でき、初心者でも塗装できます。ワックスには一般のフローリングワックスもありますが、滑り止め効果がないため、猫のためにはペット用を選びましょう。
フローリングを傷から守るには、カーペットやマットを敷いてフローリングを隠すのもひとつの方法です。カーペットやマットなら滑り止め効果もあります。 しかし、猫が引っ掻くと劣化しやすく、定期的に洗濯や拭き取りなどをして、衛生的に保つ手間が必要です。また、裏面に滑り止め加工されているものを選ぶなど、ずれにくい工夫も行いましょう。
猫の爪は定期的に切って短く保ちましょう。爪が伸びていると爪とぎの頻度も増え、フローリングの傷も深くなります。 猫の爪には血管がとおっているため、深爪しないように気をつけ、爪先が丸く切れるようにペット専用の爪切りを使用しましょう。 爪切りを嫌がる猫は多いため、動いて危険な場合は無理せず、トリミングサロンや動物病院に任せるのもおすすめです。
フローリングを猫の引っ掻きから守る最も簡易的な方法は、爪とぎを設置する方法です。猫に爪をとぐ場所だと教える必要がありますが、爪をとぎたくなった場合は、爪とぎを使ってくれるようになります。 なかなか爪とぎを使ってくれない場合は、猫の大好きなまたたびの粉などを少量振りかけるのがおすすめです。好んで爪とぎに寄ってきてくれます。 しかし劣化が早いため、爪がとげなくなると、またフローリングを引っ掻き出すケースもあります。こまめに新しい爪とぎを用意してあげましょう。
猫は、爪のケア・マーキング・気分を落ち着かせるためなど、さまざまな本能的な理由で床やドアなどを引っ掻きます。猫の引っ掻きをやめさせるのは難しいため、飼い主がフローリングを傷から守る工夫をしましょう。 フローリングを傷から守る方法には、フロアコーティング・ペット用ワックス・カーペットやマットを敷くなどいくつか方法があります。飼い主にとって準備しやすい方法で対策しましょう。 初めてペット向けのフロアコーティングを検討する方には、無料比較サンプルの用意、徹底的な打ち合わせ、アフターメンテナンスなどフォローも充実していますので、ぜひお気軽にお問合せください。